Unknown燃えながら墜落していく航空機の映像が世界中に配信されています。
ロシアの威信は傷つきました。

また、捜索救援活動に入ったロシアのヘリコプターが、シリア反政府軍の攻撃を受けて、不時着したそうです。こちらは、政府軍のエリアに落ちたそうですので、乗員が殺害される、ということはないだろうと思いますが。

先日は、エジプトシナイ半島上空で、爆弾テロによりロシアの旅客機が墜落したばかりです。

アフガニスタンのときもこうだったのでしょうか。

第一次世界大戦は、緊張高まる地域での偶発的な「事件」から、ヨーロッパ諸国を巻き込む大戦に拡大したのでしたが、今回は、大丈夫でしょうか。

ロシアがずるずると、シリアの内戦から中東での紛争に引きずり込まれていくように思われます。
ロシア政府は、自分たちの国民にも、また、世界にも、本当のこと、正しいことを正直に伝えることをしないので、余計に、相手側につけこまれ、自分たちの立場が追い込まれていくことになりやすいのかもしれません。

しかし、トルコ軍も強硬です。
一応、NATO加盟国なのですが。
歴史的にも、トルコはロシアとは反目し合ってきていますし、もともと、シリアのアサド政権には反対していたそうで、今のロシアがやっていることがアサド政権を助けることになっていることから、反感を持っていた、ということだそうです。
今、ロシア空軍が空爆をしているシリアのトルコ国境近くの地域は、トルコ系住民が多く住んでいる地域で、イスラム国とは無関係のようです。おそらく、アサド政権に反対するトルコ系住民による反政府組織を標的にした空爆を繰り返していたのかと想像します。

トルコ国民が親日的、と言われるのは、対ロシアでの連帯感があるからとも言われていますが、私たち日本国民は、ロシアをどう思っているのでしょうね。

まさか、北方領土返還交渉と引き換えに、ロシア政府の立場を「理解する」わけにはいきませんよね。安倍首相?クリミア、ウクライナ問題では、そのような動きを示そうとして、アメリカに釘を刺されてしまいました。プーチン大統領の年内訪日、も、なくなりました。

アメリカやヨーロッパ諸国は、ロシアが中東シリアの問題に足を突っ込んで、泥沼にはまるのも戦略的に有利、と、判断しているかもしれません。

領空侵犯したのだから当然だ、という声もあるかもしれませんが、2名のロシア搭乗員の命が失われる結果になっています。
私は、その事実を大切にしたいと思います。

そもそも、紛争地域に行かなければ、爆撃をしなければ、こんなことにはならなかったわけですが。
アメリカ政府も、トルコにF16戦闘機を売却していなければ、という話も出て来ざるを得ません。今後、アメリカ政府は、トルコに、最新鋭の武器を引き渡すことに慎重にならざるを得ないかもしれません。

そういえば、フランスがロシアから発注されて建造していた強襲揚陸艦2隻は、ロシアのウクライナへの干渉が問題となって、契約が破棄され、宙に浮いていましたが、それらをエジプト政府が購入することで決着がついていました。
こちらも、今後、どうなるでしょうか。

フランスも罪作りなところがあります。


朝日新聞から

トルコ軍がロシア軍機撃墜 シリア国境、乗員2人死亡か

 トルコ軍は24日朝(日本時間同日午後)、「領空を侵犯した」としてロシア軍のSu24戦闘爆撃機1機を撃墜した。機体はトルコ国境近くのシリア北部に落ちた。ロシアのプーチン大統領は同日、トルコのF16戦闘機に撃墜されたことを認めた上で領空侵犯を否定し、「テロの共犯者による背後からの攻撃で(ロシア兵の命が)失われた」とトルコを強く批判した。

 ロシアのラブロフ外相は25日に予定していたトルコ訪問を急きょ中止した。過激派組織「イスラム国」(IS)に対する米英仏ロの戦略は、パリ同時多発テロを機に協調姿勢が出ていたが影響が及びかねない。
 トルコ軍の発表によると、24日午前9時20分ごろ、同国南部上空を侵犯していた国籍不明機に、繰り返し退去するよう警告。だが領空侵犯を続けたため、撃墜。機体はシリア北部ラタキア県クズルダー付近に落ちたという。ドアン通信によると、ロシア機は撃墜される前、シリアのトルコ系少数民族トルクメン人の居住地域を爆撃していたという。
 乗員2人は緊急脱出装置で脱出したとみられる。ロイター通信などによると、トルクメン人のシリア反体制派武装勢力は24日夕、乗員2人を射殺したと発表し、トルコ政府が確認中だ。また乗員の捜索にあたっていたロシア軍のヘリコプターがシリア反体制派によるとみられる攻撃を受けて損傷、ヘリは政府軍支配地域に不時着したという。
 トルコのダウトオール首相は24日、「空・陸の国境侵犯には、誰に対してであろうと、あらゆる措置を取る権利がある。我々が戸惑うことはない」と述べ、撃墜を正当化した。
 北大西洋条約機構(NATO)は24日夕、トルコ政府の要請で緊急理事会を開き、対応を協議する。NATOの報道官は24日、朝日新聞の取材に対し、「状況を注視している。何が起きたのか、トルコから説明を受ける」と話した。欧州連合(EU)首脳会議のトゥスク常任議長は24日、ツイッターに「この危険な時には、頭を冷やし、冷静になるべきだ」と記し、双方に冷静な対応を求めた。
 一方、プーチン氏は、ISの資金源である石油や石油製品の密売にトルコが関わっているという見方さえ示した。トルコの反発は避けられないとみられる。
 トルコはシリア内戦を巡ってアサド政権の退陣を最優先し、反体制派を支援したり、対ISの米軍主導の有志連合に参加したりしてきた。対するロシアはアサド政権の「後ろ盾」となり、反体制派やISへの空爆を続けている。
 トルコはロシアに対し、領空侵犯をしたり、「同胞」とみなすトルクメン人に対して爆撃したりしたとして今月19日、「国境の安全を実質的に侵犯された場合は、交戦規定を適用する」と警告していた。

(引用終わり)

読売新聞から

撃墜にロシアが対抗措置、外相のトルコ訪問中止

 トルコ軍によるとみられる24日のロシア軍機の撃墜は、両国関係がシリア空爆を巡り緊張する中で起きた。

 プーチン露大統領は外交やエネルギー輸出でトルコを重視してきたが、撃墜という敵対行動を受け「きょうのような犯罪は許さない」とトルコに警告した。撃墜の理由についてトルコは領空侵犯を挙げるが、ロシアは強く否定。双方の主張は対立しており、領空侵犯の有無が大きな争点となっている。
 ラブロフ露外相は24日、翌日に予定していたトルコ訪問を急きょ中止するとともに、テロの脅威が高まっていることを理由にロシア国民にトルコへ渡航しないよう呼びかけた。これは撃墜に対する対抗措置だ。
 ロシアは9月に始めたシリア空爆を、イスラム過激派組織「イスラム国」の掃討作戦と位置づける。だがロシアの軍事作戦はシリアのアサド政権の延命が狙いだ。このため同政権の存続を認めないトルコは不満を募らせていた。11月になるとトルコはシリア北西部のトルコ系少数民族の村が空爆されていると指摘、ロシアへの批判を強めていた。