images三国志の時代からの伝統か、なかなか、戦略がうまい、と、思います。

アメリカ海軍の駆逐艦が、南シナ海の暗礁を中国が埋め立てた12カイリ内を航行
日本政府は、アメリカの行動を支持表明
中国海軍の艦船が、尖閣諸島の日本の領海の近くを航行
日本政府が牽制発言
中国外務省の報道官が「非難されることでない」と発言

という流れです。
中国海軍の艦船の動きを牽制した日本政府の発言を中国外務省の報道官が反論していますので、今回の中国海軍の動きは、共産党上層部の了解や指示のもとに行われたのだな、ということがわかります。
また、尖閣の領海内に入らなかったことで、中国側の自制もみられます。

中国の戦略、なかなか、うまいなあ、と、思います。

今、尖閣の領海、領空の周辺で、日中の航空機や艦船が、いろいろな動きをしているのだろうかなあ、と、想像しています。

わたしは、隣国とこんな緊張関係の状態になることを望みません。

互いに無駄なエネルギーの消費となります。生産的なことはなにもありませんから。
もちろん、両国の実力部隊の現場は、予算や人員が増やされるので、単純に喜んでいるかもしれませんが。
また、中国がエネルギーをこのように消費することを、アメリカも喜んでいることでしょう。


NHKのニュースサイトから

中国 情報収集艦の航行「非難されることでない」

沖縄県の尖閣諸島周辺の東シナ海で、中国海軍の情報収集艦が領海の外側の接続水域の近くを航行したことについて、中国外務省の報道官は「国際法に完全にかなっており、非難されるべきことではない」と述べ、「特異な航行だ」とする日本政府の指摘は当たらないという立場を示しました。

防衛省は東シナ海で、中国海軍の情報収集艦1隻が11日から12日にかけて、尖閣諸島周辺の公海上を航行しているのを確認したと12日夜、発表しました。情報収集艦は領海に侵入することはなかったものの、尖閣諸島の沖合44キロの接続水域の近くを航行するケースが見られたということです。
菅官房長官は「単なる通過ではなく、東西に反復して航行するなど、特異な航行だ」と指摘し、外務省も外交ルートを通じて中国側に「今回の航行を関心を持って見ている」と伝達しました。
これに対し、中国外務省の洪磊報道官は13日の記者会見で、「島の問題での中国の立場は一貫している」と述べ、尖閣諸島の領有権を主張しました。そのうえで、「関係海域における中国海軍の艦艇の活動は国際法に完全にかなっており、非難されるべきことではない」と述べ、日本政府の指摘は当たらないという立場を示しました。