安倍首相は、訪問先のジャマイカで記者団に対して、自民党の役員人事では、5人を留任させると述べたそうです。
つまり、稲田政調会長は、入閣させず、党務に専念させるということが明確になった、ということになります。


NHKのニュースサイトから

首相 自民5役の続投を表明

安倍総理大臣は、訪問先のジャマイカで記者団に対し、今月7日に行う自民党の役員人事で、高村副総裁、谷垣幹事長、二階総務会長、稲田政務調査会長、茂木選挙対策委員長を続投させる考えを明らかにしました。また、安倍総理大臣は、内閣改造について、「公明党にはこれまでどおり、1ポストをお願いしたい」と述べたうえで、ポストも含めて、今後公明党側の意向を聞き、決めたいという考えを示しました。

この中で安倍総理大臣は、今月7日に行う内閣改造と自民党の役員人事について、「今度の内閣改造では、『1億総活躍社会』の実現ということが大きなテーマになってくる。担当大臣にはリーダーシップを発揮してもらいながら、内閣全体で取り組んでいくということになる」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「GDP=国内総生産600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロと、それぞれ新しい『三本の矢』を新しい目標に打ち込んでいく。大胆な政策や抜本的な改革が必要なので、とくに党内において政策の調整が必要になる。同時に来年は参議院選挙がある。そのことも踏まえながら、党の4役、谷垣幹事長、二階総務会長、稲田政務調査会長、茂木選挙対策委員長、また、高村副総裁含めて留任していただくようにしたい」と述べ、5人を続投させる考えを示しました。
さらに、安倍総理大臣は内閣改造での女性の登用について、「常にそのことは念頭におきながら、組閣にあたっていきたい。必ずしも数ありきではないが、適材適所ということを頭に置きながら考えていきたい。また公明党からは、今まで同様1人閣僚をお願いしたい。公明党の考えもあるだろうし、ポストとの関係もあると思うので、よく相談しながら決めていきたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、記者団が自民党内の派閥の意向に配慮するのか質問したのに対し、「それは考えません」と述べ、みずからの判断で人選を進める考えを示しました。そして、安倍総理大臣は「いつの時代にも改造で、すべての皆さんが望むポストにつけることにはならないが、自民党は常に人事が終わったあとは一致団結して、政策を実行していくために結束してきたからこそ、結党60年のほとんどの時期を政権政党として仕事をすることができたと思う。さまざまな思いがあると思うが、来年には参議院選挙もあるので、人事が終わったあとは、新たな『三本の矢』の実現に向けて一致結束していくことができると思う」と述べました。
一方、安倍総理大臣は、新しい「三本の矢」に関連し、「人口問題に正面から取り組んでいかなければ、日本の未来を切り開いていくことができないという問題意識を前面に出す必要がある。拱手傍観していては、日本の未来は開かれない」と述べました。
そして、安倍総理大臣は「GDP=国内総生産600兆円、これは2020年頃を目指していくが、名目3%の成長をしていけば、これは十分に到達可能だと思っている。希望出生率1.8は実現できる環境を作ることに力を入れていき、2020年代半ばの達成を目指したい。また介護離職ゼロは2020年初頭を目指していきたい」と述べました。