共産党が、どんな選挙でも(失礼)、ほぼ必ず候補者を立ててきたことについては、敬意を持っていますが、地方の選挙でよくみられる、自民党系保守候補と共産党候補との一騎打ち、という選挙が、民主主義でカモフラージュしている擬似選挙のような形になっていて、結果として、対抗馬となる自民党系の保守候補の信任投票という形になり、また、投票行動をすることで有権者の政治参加感を感じさせてきた、ということになっていたと思っています。
もちろん、有権者に選択肢を示していない、非自民系の政治勢力に問題があるのですが。

今回、共産党の志位委員長は、今までの、すべての選挙区に、共産党系の候補者を擁立してきた方針を変更して、他の野党の候補者との調整を行うことを表明して、野党各党との話し合いを続けています。

もちろん、自民党側からの反撃があると思いますから、今後、どのような流れになるか、よく経過をみていきたいと思います。


NHKのニュースサイトから

共産の選挙協力提案 社民と生活が前向きに検討

共産党の志位委員長は、社民党の吉田党首、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表と相次いで会談して、安全保障関連法の廃止を目指した政権合意を結ぶことを前提に国政選挙での協力を提案したのに対し、吉田氏と小沢氏は前向きに検討する考えを示しました。

共産党の志位委員長は28日、まず社民党の吉田党首と会談し、安全保障関連法の廃止を目指した政権合意を結ぶことを前提に、来年夏の参議院選挙などの国政選挙で、選挙区の候補者調整などを行うことを提案しました。
これに対し吉田氏は、安全保障関連法の廃止や、憲法を守ることなどの政策課題を共有できるならば、積極的に協力を進めたいとして、共産党との選挙協力を前向きに検討する考えを示し、今後、両党で協議していくことを確認しました。
会談のあと、吉田氏は記者団に対し、「『戦争法』の廃止や、安倍政権を1日も早く倒さなければならないという点は一致しているので、前向きに受け止めて、野党間の選挙協力を進めていきたい」と述べました。
志位氏は続いて、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表と会談し、小沢氏は「安倍政権を倒すためには、野党が結集していくことが必要だ」と述べて、共産党との選挙協力を進めたいという考えを示しました。
小沢氏は記者団に対し、「共産党がすべての選挙区に候補者を立てるという従来の方針を転換したことは評価すべきことだ。安倍政権を倒すためにも大義の旗を立てて選挙を戦っていくべきだ」と述べました。
一連の会談のあと、志位氏は記者会見で、「『戦争法』に反対した野党とできるだけ一緒にやっていきたいので、今後も真剣な話し合いをしていきたい」と述べました。