安保法制の国会審議が始まる前の、圧倒的とも言える、安倍首相の党内求心力は、国会審議が進む中で、急速にその衰えを見せていますが、まだまだ、自民党内では、その権力は維持されているようです。

衆議院選挙に大勝した総裁を支える

という自民党の暗黙のルールがあるらしいです。当然のことと思いますが、このまま行きますと、内閣支持率がもっと低下しないと、安倍政権が継続されることになる、少なくとも、来年の参議院選挙までは継続される、ということになるのか、と、失望しています。

これも、国民の選択の結果ではあるのですが。

北朝鮮の拉致問題にしても、ロシアとの北方領土問題にしても、今の安倍内閣、岸田外務大臣で、解決するような期待は持てないですけれど。


産経新聞から

岸田外相、自民党総裁選不出馬 安倍首相の無投票再選の流れ加速

 自民党岸田派(宏池会)会長の岸田文雄外相は、9月に行われる党総裁選に出馬しない意向を固めた。関係者が19日、明らかにした。集団的自衛権の限定的な行使容認を含む安全保障関連法案や多くの案件を抱える外交日程への対応を重視した。総裁選は安倍晋三首相(党総裁)の有力対抗馬が現れない中、首相の無投票再選の流れが加速している。

 岸田氏は周辺に参院で審議中の安保関連法案への影響を考慮し、不出馬の意向を示した。また、北朝鮮との拉致問題協議やロシアのプーチン大統領の訪日に向けた調整など外交を切れ目なく進めるため、閣僚の責務を果たすことにした。
 岸田派としての対応は来週の幹部会合で決める予定だ。岸田氏は第2次安倍内閣発足時から外相として政権を支えている。ただ、岸田派の名誉会長、古賀誠元幹事長は月刊誌のインタビューで、総裁選は対立候補が出て選挙戦にすべきだとの見解を示していた。19日夜に都内で開かれた岸田派参院議員の会合には岸田氏と古賀氏が出席した。
 党内では、首相の出身派閥の細田派(清和政策研究会)のほか、二階派(志帥会)が安倍首相の再選支持を表明。谷垣グループ(有隣会)を率いる谷垣禎一党幹事長や、鳩山邦夫元総務相らも再選を支持する方針を示している。
 対抗馬として野田聖子前総務会長が注目されるが、首相再選の構図に大きな影響はないとみられている。首相の総裁任期は9月30日まで。次期総裁の任期は平成30年9月までの見通し。