わたしたちの政府が、なにを考え、どんなことをしているのか、しようとしているのか、ということをきちんと国民に知らせることが、マスコミの社会的責務の一つだと思います。

台湾の李登輝元総統が来日して、安倍首相と会談する予定があったことをきちんと国民に事前に知らせる義務が、マスコミにはあったと思います。

安倍首相は、台湾の李登輝元総統と会談したそうですが、このようなパワーをもてあそぶような外交戦略には、賛辞を送るどころか、複雑な国際政治の中で、危なっかしさしか感じません。
マスコミは、もっと、安倍政権の外交戦略について、具体的な行動について、国民にしっかりと伝える必要があります。

中国と対峙する戦略や戦術の手段としては、軍事的領域ではなく、人権や民主主義、それに、経済活動の領域から、中国の統治機構を揺さぶる方が効果的である、と、私は思っています。


読売新聞から

安倍首相と李登輝・元総統が会談…23日都内で

 安倍首相が23日、台湾の李登輝・元総統と都内で会談していたことがわかった。

 日台関係筋が25日、明らかにした。会談では、国会で安全保障関連法案の審議が進められていることや、李氏が最近の著作で日本が集団的自衛権を行使することを支持したことなどについて意見交換した。首相は、第2次安倍内閣が発足する以前に李氏と数回会談しており、親しい関係にある。