安倍首相は、ナチスドイツの蛮行を記録した博物館への訪問は熱心に行っているように思います。
これは、アメリカ合衆国や世界の政治経済に強い影響を与えているユダヤ系の方々へのアピールだと思いますが、少し、割り切れない思いを持ちます。

安倍首相は、欧米のジャーナリストから自分に貼られている「歴史修正主義者」のレッテルを剥がすためにも、このような行動をしている、と、記事にはあります。

それなら、なお一層、私は割り切れない思いを持ちます。

なぜかというと。

この行動を、ドイツ人がみたらどう感じるのか、ということです。
もちろん、現在のドイツ人たちは、戦争中のあの恐ろしい行為を強く反省し、今でも、刑事犯罪人として当時の関係者の訴追を続けています。

でも。

たとえば、ドイツのメルケル首相が、中国を訪問したときに、南京の日中戦争に関する博物館を訪問して、「悲劇を風化させず記憶にとどめなければならない」と、表明したら、安倍首相やその周辺の価値観を共有する方々は、どう感じるのでしょう。

安倍首相が、「悲劇を風化させず記憶にとどめなければならない」と表明することに、もっとも効果的な場所は、ナチスドイツの蛮行の記録をしている博物館ではなく、戦前の旧日本軍が行った残虐行為を記録している博物館である、と、私は思います。それは、ハワイの真珠湾のアリゾナ記念館でもよい、と思います。

安倍首相の行動様式は、本質的に、敵を作る行動が多く、わたしたちの統治機構の長としてふさわしくない、と、私は思っています。


河北新報から

首相「悲劇を風化させず記憶に」 米でホロコースト博物館見学

 訪米中の安倍晋三首相は27日夕(日本時間28日朝)、ワシントンで、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の歴史を展示するホロコースト博物館を見学し「悲劇を風化させず記憶にとどめなければならない」と表明した。これに先立ち、アーリントン国立墓地で無名戦士の墓に献花し、今年が戦後70年になることを踏まえ、不戦の誓いを新たにした。

 先の大戦を含む過去の歴史に向き合う姿勢を示し、米国内にくすぶる「歴史修正主義者」との見方を払拭したい狙いもあるとみられる。28日午前(同28日夜)にはオバマ大統領とホワイトハウスで会談する。