訪米中の安倍首相は、ハーバード大学で講演をしたそうです。
慰安婦問題については、講演後の質疑応答で質問を受けての回答で述べたそうです。

人身売買の犠牲になっての慰安婦

これは、間違いではありません。

しかし、そうやって業者が集めた慰安婦の仕事場の設置を、旧日本軍が便宜をはかり、率先して行った、つまり、旧日本軍の移動には、慰安婦の業者が付随していた、という歴史的事実から目をそらしてはいけません。

また、業者も、人身売買という「投資」をしても見合う「利益」がある、保証されている、というビジネスの構図があったから、あのような「経済活動」を行ったのだ、ということも忘れてはいけません。つまり、旧日本軍が、このような業者の「経済活動」を支えていた、ということだと思います。

そこまで、述べてから、「人身売買の犠牲」と表現すべきと、私は思います。

自分たちの国の行政府の長が、アメリカ合衆国で何を話しているのか、マスコミ・ジャーナリストはしっかりと報道しなければなりません。
今回のことを報道しているのは、朝日新聞とNHKだけのようです。


朝日新聞から

安倍首相、慰安婦問題に言及 「人身売買の犠牲」

 訪米中の安倍晋三首相は27日、ハーバード大学ケネディ行政大学院で講演した。講演後の質疑応答で、旧日本軍の慰安婦問題について「人身売買の犠牲となって筆舌に尽くしがたい思いをした方々のことを思うと、今も私は胸が痛い。この思いは歴代の首相の思いと変わらない」と話した。

 首相は、「河野談話について継承することは何回か申し上げてきた。このような立場から慰安婦の方々の現実的救済の観点から、様々な努力を積み上げてきた」「20世紀には紛争が起こると女性の人権が深く傷つけられた。21世紀はそういう世紀、時代にしてはならない」とも語り、日本政府として戦時下の性暴力をなくすことに取り組んでいくとした。
 首相は3月のワシントン・ポストのインタビューでも「人身売買の犠牲となり、筆舌に尽くしがたい痛みと苦しみを経験された人々を思うと心が痛む」と話しており、同様の言い方をしたものだ。

(引用終わり)

NHKのニュースサイトから

首相 慰安婦問題は歴代首相の思いと同じ

アメリカを訪れている安倍総理大臣は、日本時間27日夜、ハーバード大学で学生らとの対話集会に出席し、いわゆる従軍慰安婦の問題について、「人身売買の筆舌に尽くしがたい思いをされた方のことを思うと今でも胸が痛む」と述べたうえで、歴代の首相の思いと変わりはないという認識を示しました。

アメリカを訪れている安倍総理大臣は、日本時間27日夜、おととしのボストンマラソンの際に爆破テロ事件が起きた現場を訪れ、花輪を供えて犠牲者を悼みました。
このあと、安倍総理大臣は、アメリカの名門校ハーバード大学を訪れ、学生との対話集会に出席しました。この中で、安倍総理大臣は、いわゆる従軍慰安婦の問題について質問され、「人身売買の筆舌に尽くしがたい思いをされた方のことを思うと今でも胸が痛む。この思いは歴代の首相と変わりはない」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「この問題を巡り謝罪と反省を示した河野官房長官談話を継承するということは今まで何回か申し上げてきた。日本は、これまで慰安婦の方々の現実的救済の観点からさまざまな努力を積み上げてきた」と述べ、これまでの日本政府の対応に理解を求めました。
また、安倍総理大臣は、中国との関係について、「中国の発展は、日本や世界にとっての大きなチャンスだ。同時に中国の南シナ海や東シナ海におけるふるまいに対して、日本を含めアジアの多くの国々が懸念を持っているのは事実であり、軍事費の拡大もそうだ。地域の責任ある大国として平和的な台頭を求めていきたい」と述べました。
さらに、安倍総理大臣は、みずからが掲げる「女性の輝く社会」に関連して、積極的に女性の登用を進めていることを紹介したうえで、「私の党でも、そろそろ私のライバルとして女性が登場してくるという状況に備えなければならない」と述べました。
一方、対話集会の会場の前では、韓国系の市民らがいわゆる従軍慰安婦の問題を巡って日本政府に抗議していました。