フランスの経済学者のトマ・ピケティ氏は、勲章の受章を辞退し「誰が立派か決めるのは政府ではない」と述べたそうです。
立派な態度だと思います。
そして、氏が書かれた「21世紀の資本 Capital in the Twenty-First Century」は、現在の世界の経済活動について、疑義を正面から問う、素晴らしい著作と思います。
さすが、と、思います。

テレビのニュースで、毎日の株価や為替の動きを伝える必要はない、と、私はいつも思っています。

ということで、サザンの桑田さんが、紫綬褒章を粗末に扱ったのではないか、と、指摘されている件で、釈明がなされたそうです。
私は、サザンオールスターズの歌が大好きです。
たぶん、照れ屋の桑田さん流の自慢方法だったのではないか、と、私は感じています。
というのは、本当に、その受章がどうでもよいことだと思っているのであれば、このフランスの経済学者のように、受章を辞退すればいいわけですので。きちんと受章し、それを多数の人々の前で披露した、ということは、それは、受章を光栄に思っているから、に違いありません。


読売新聞から

勲章辞退「だれが立派か決めるのは政府でない」

 格差の構造を分析した「21世紀の資本」が世界的ベストセラーとなったフランスの経済学者トマ・ピケティ氏(43)が1日、フランス最高勲章レジオン・ドヌールの受章を辞退する意向を示した。

 AFP通信の取材に答えたもので、ピケティ氏は「だれが立派かを決めるのは政府の仕事ではない。政府は経済成長の回復に専念すべきだ」と述べた。同氏に対しては、同勲章5等シュバリエの授与が1日付官報で発表されていた。
 レジオン・ドヌールは1802年にナポレオンが創設した。これまでにも物理学者のキュリー夫妻、作家のジャンポール・サルトル、アルベール・カミュらが受章を辞退した。

(引用 ここまで)

読売新聞から

桑田佳祐さん、紫綬褒章「5千円から」でおわび

 人気ロックバンド、サザンオールスターズの桑田佳祐さん(58)は15日、昨年末に4回、横浜市内で行われた年越しコンサートで、受章した紫綬褒章を披露した際、ファンに対する感謝の表現方法に「配慮が足りなかった」などとして、所属事務所と連名で、おわびと説明の文書を発表した。

 12月31日に行われた公演で桑田さんは、紫綬褒章をズボンのポケットから出してステージで披露。「5000円からいきましょう、ほしい人」などと、客席に語りかけるなどした。
 文書では「ジョークを織り込み、紫綬褒章の扱いにも不備があったため、不快な思いをされた方もいらっしゃいました。深く反省すると共に、ここに謹んでおわび申し上げます」などとしている。