アメリカのブッシュ政権、もう、メロメロですね。こんなに政権が弱体化するとは思いもしませんでした。人材自体、いなくなっているように感じます。問題解決の当事者能力を失っているように思います。

ペロシ下院議長が、金融危機の対応策の議会で、「Party is over.」と言ったのが、とても印象的でした。

今後、アメリカの新しい政権がどのようになるか、また、その基本的な戦略をどのようにするのか、海の向こうで、医療人育成を担当している私にも、様々な影響があるので、本当に気になります。こんなに世界への影響が大きいなら、アメリカ大統領の選挙権は、世界の全ての市民に付与すべきなのではないかと、本当に思います。

自らの利益拡大のために自由競争すること、単純に「善」とも言えないと思っています。市場化による自由競争や民営化が、一番よい形態だ、と、単純に言われていますが、実はその逆で、自らの利益拡大のために自由競争することは、本来「悪」ではないのでしょうか。自由な経済活動については、つい、性悪説の立場にたってしまいます。

さらに、話を進めて、医学生や研修医が、よい医師をめざして勉強し、研鑽するのは、自らの私利私欲のためというのが第一番、であってはいけない、やはり、社会の期待に応じて、社会に貢献するため、というのが第一番、という立場をとりたいと思います。それにより、結果的に、よい収入が得られる、というのまで、否定するものではありませんが。