なんだか、反韓のブームがあるようですが、この動きの始まりには、なんらかの仕掛人があるように感じられますし、実際に、デモなどに参加している反韓の方々の意見も聞いてみると、きちんと自分の頭で考えての行動ではないことや、歴史をきちんと学んでいないことからの誤解も多く、心配しています。

歴史から学ばない者は、道を間違える

です。
関東大震災のときの、朝鮮の方々に関するデマ、と、それに踊らされた市民による迫害、を思い出します。
あのときは、情報の不足が原因とされていますが、でも、今は、これほどの高度情報化社会なのに。

結局、情報が多いとか少ないとかの問題より、その情報を受け取る者が、きちんと自分の頭で考えて判断しているのか、ということが大事な点なのかなと思います。

また、日本人社会がもつ、危険な体質も背景にあると思います。
大勢の意見に同調し、ムードに流される。これが、われわれの社会にずっと存在している、基本骨格なのです。情報に踊らされている、ということでしょうか。

きちんと歴史を学んで、直視し、それを踏まえて、よりよい未来を切り開いて行きたいと思っています。

この根拠のない、まちがったブームが、思いがけない発火を引き起こしたり、あるいは、それにより、なんらかの政治的、経済的利益を得る勢力があるのだとすれば、本当に、本当に、危険な火遊びだと思います。
日本社会と韓国社会が密接に交流しあうことをよしとしない、そして、それどころか、互いに反目しあうことにより、利益を得る勢力があり、今の風潮をほくそ笑んでいるのではないか、と、感じます。

私たち市民一人一人が、きちんと考えて行動することを面倒に思ってそれを怠り、また、大勢に迎合して、首をすくめて流れに我が身を任せる安楽さ、それを重ねて行くと、でも、最終的に災厄を被るのは、詰め腹を切らされるのは、やっぱり、私たち市民一人一人であること、これも、歴史が物語っています。

われわれの社会は、洗練された市民社会である、と、信じていますが、まさか、関東大震災の頃から、なにも、変わっていないんだとすれば、愕然とします。