株価や為替、そして、国債の利率。

こういう、経済指標に、政策が、国民世論が左右されるようになってしまいました。投資家たちが損害を出すと、世界全体の不幸になるんだと。

さらには、格付け会社の評価?
なんじゃそれは。

ずっと、社会のニュースに注目して追いかけてきた私も、それらが、社会経済にとても影響のある重要な数字であることは理解しているつもりですが、それも大事だけど、もっと、大切なものが、この世にはあると信じています。
我々の社会が、倫理や道徳を持った、人間の社会であるなら。

でも、今は、こんな考えを、自分のブログに書くのさえ、憚れる感覚があります。
なぜなら、「そんな、経済オンチなことを言っていること自体、自分のことを馬鹿だ、と言ってるようなものだ」と、口汚く、ののしられそうだから。
なんて、自分は弱い人間なのだろう。「王様は裸だ!」と、言った、子どもにも劣るのか。

正しい情報を、きちんと知らされているなら、民主主義は、常に正しい結果を導き出すのかもしれない。

しかし、恣意的な情報を、洪水のように、様々なルートから、毎日、毎日、流し込まれていると、私たちは、”洗脳”されてしまうのか。現代の高度情報化社会は、逆に、情報の源が狭まっているようにさえ感じます。
私たちは、”洗脳”された脳で、民主主義をしているだけ、なのかもしれない。

この状況、市民一人一人は、それぞれ、ちゃんと、自分の頭で、自主的に考えているつもりだから、”洗脳”されていることに気づかないから、かえって、やっかいだ。

これは、民主主義の怖さ、なのかな。弱さなのかな。

でも、利害関係がこんがらがった、この複雑な社会をどのように改善したらよいのか、わからない。
もういちど、世界大戦をやりますか。もちろん、核兵器抜きで。
無理だよね。

投資家たちが、真に、人類の財産を殖やすものに投資してくれたらいいんです。単に、安全で、かつ、投資効率の高い投資先を探しているだけだから、いけない。

たった1人の兵士の命を助けるために、8人の兵士が命令を受けて命をかける話、「プライベートライアン」という映画に、こんなセリフがあります。

「難病を治す薬とか、切れない電球を開発するような、助ける価値のあるやつでないと割にあわない」

そういうものを開発することに、持てる資財を投資してくれるなら大歓迎ですけどね。

投資先の他に、もうひとつ、大事なこと。

「吾、唯足るを知る」

世界のほとのどの宗教、多数の人に認知されている宗教の教えには、必ず、

他人を顧みず、どん欲に、自らの経済的利益のみを追求することは、悪である、

と、述べられていると思います。地球は有限なのです。