今日の午後は、2時から、ずっとテレビの前から離れられませんでした。

東海テレビ制作のドラマ

「約束 ~名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯~」

が、放送されていたからです。
主演の仲代達矢さん、樹木希林さんをはじめ、ナレーターは、寺島しのぶさんが担当されていました。
涙なしには見られない、すばらしい作品だったと思います。
それは、すばらしい俳優さんたちの熱演だけでなく、このドラマを制作した東海テレビのスタッフのみなさんの熱意にも思いをはせながら。また、土曜日の午後にしか放送できなかったけれども、きちんと放送した東海テレビの決断にも敬意を表したいと思います。もちろん、ネットで確認した番組表では、フジテレビも関西テレビも放送していませんでした。

balance私たちの国の司法制度、裁判所が、大変な危機に瀕していること、改めて、実感されました。

この事件の裁判も、あのゴビンダマイナリさんの裁判と同様、第一審の地裁レベルでは無罪とされていたものが、高裁レベルで逆転有罪となった経緯をとっています。
その後、繰り返される再審請求の中で、全ての物的証拠が否定されたにも関わらず、再び、自白調書の価値に偏重した決定が繰り返され、いまだに、奥西死刑囚には再審が行われていません。
まるで、意地になっているよう。

刑事裁判の大前提

「疑わしきは罰せず」

は、どこに行ったのか。
司法捜査権という強力な権力を用いて、検察と警察は、捜査を行い、証拠を集めるわけで、それでも、立証できないのであれば、それだけで有罪にしてはならないのです。
無実の人を有罪にしないためです。

そして、この国の司法制度、裁判所、特に刑事裁判の中心を構成している組織を、もっと民主的な開かれたものにしなければならないと思います。
裁判の判決の中身を人事評定に組み入れ過ぎ、あるいは、検察の意向にそった判決や決定を下す刑事裁判官が重用される仕組みを改善しなければなりません。

でなければ、この国では、いつまでも、冤罪と長期間の拘留が繰り返されることになります。