日本の戦後政治のあり方、社会のあり方に、疑問を呈し続けられていた、あの岡崎久彦さんがお亡くなりになったそうです。

元外交官の方で、学歴は、東京大学法学部中退。
つまり、東大生のときに外交官試験をパスして、大学を辞めた、という、外務省でのエリート中のエリート の方です。
普通の大学中退とは、全く意味が違います。

「新しい歴史教科書をつくる会」の賛同者や、また、1992年に外務省を退官後すぐ、広告代理店の博報堂の特別顧問もされています。大手広告代理店が、このような方を特別顧問として受け入れること、どのような意図があるのか、政治的な意図があるのかないのか、大手広告代理店とアメリカ情報機関との関係、そして氏が日本社会におけるアメリカ政府の代弁者として活動されたことがあれば、どんなことがあったか、などと、お聞きしたいことがたくさんあります。

あの昭和天皇の発言を記録したとされる「富田メモ」が報道された際、「本物であるはずがない」「昭和史の基礎的な知識があれば、信憑性があると考えるはずがない」などと強く反論を述べられたことも残念に思っています。
私は、昭和史の基礎的な知識があれば、昭和天皇が、開戦時の政治指導者たちに不信感を持っていた、と感じることは当然のことと思うのです。

日本の保守派は、アメリカとの関係で、大きく2つにわけることができると思っていますが、氏は、アメリカとの友好関係を保ちつつ、日本の伝統的な価値観を尊重する、親米保守派におられた、と、思っています。

当然ではありますが、あのアメリカ自体、常に、自らの政治経済の状況や国際社会の変化に応じて、立ち位置が変化するので、「親米」ということを継続するのは、自主でも、独立でもないのではないか、と、私は思います。

もちろん、私とは価値観を相容れない方ではありますが、立派な方であることとは別と思っています。
ご冥福をお祈りしたいと思います。


産經新聞から

元駐タイ大使の岡崎久彦氏が死去 

 元駐タイ大使で産経新聞正論執筆者の岡崎久彦(おかざき・ひさひこ)氏が26日午後、死去した。84歳だった。通夜と葬儀・告別式は近親者で営まれる予定。後日、偲ぶ会を開催する。