先進国の普通の街中が、テロリストが暗躍する危険な場所に変わりつつあるようです。

これは、鍵カッコつきの「イスラム国」が、先進国の若者からの一定の支持を得ていることが背景にあります。彼らのもとに、先進国から、たくさんの若者が集まっているそうです。

本来、なんの関係もなさそうな両者を結びつけているものはなんでしょうか。

アメリカ、イギリス、イスラエル、と、中東において、歴史的に行なってきた「悪行」の数々。
そして、それらの歴史につながって現代の国際社会が築きあげられてきたように思います。

アメリカによるイラク戦争、湾岸戦争、イスラエルによるパレスチナ侵攻、数次にわたる中東戦争、そして、イギリスによるアラブ諸国での行いは、第一次世界大戦の頃に遡ります。
そのあたりのことは、あの「アラビアのロレンス」や、先日改めて観て感動した映画「イングリッシュ・ペイシェント」にも、あの地域で、イギリスが暗躍した歴史を感じることができます。
石油が発見されたことが、あの地域の人々の幸せに直結していないどころか、それを目当てに、国際石油資本が暗躍することになりました。

時が流れ、それらに続く、現代の国際社会は、国際石油資本、イスラエルとアメリカによる世界経済支配、ととらえることもできるのではないでしょうか。

一部の富裕層による経済支配によって、私たちの世界は急速に変質していると思います。
中東で、世界で、そして、先進国で、格差が広がっています。日本も例外ではありません。

このまま行くと、暗黒の未来が待っているような気がしてなりません。
「イスラム国」を無視し、その支持者たちを忌避すればするほど、彼らの支持者は増えるように思います。

彼らがやっている、野蛮な挑発行為に全く賛成はできませんが、なぜ、私たちの社会は、彼らを支持する者たちを包含し、次々と産み出しているのでしょう。
その問題にしっかりと向き合うことが、「イスラム国」問題の解決につながる、ような気がしてなりません。