国立競技場の敷地内に、戦時中の学徒出陣の石碑が設定されていたのですが、新たな競技場建設のために、秩父宮ラグビー場に移設されたそうです。

学業半ばに、国家危急の時ということで、戦地に赴くことになった若者たち。
高等教育を受けていた、ということから、速成のパイロット訓練を受けて、特別攻撃隊の要員になった方も多いと聞いています。

彼ら自身は、国を守る、という、熱い気持ちで、ペンを置いたのだろうと思いますし、その志を思うと、熱い思いが胸に広がるのは当然です。

が、国の宝、夢、ともいうべき、若い有望な彼らに、そのような過酷な運命を強いることになった、当時の統治機構の責任者には、その重い重い責任がある、と、私は思います。

戦後1993年になって、有志による建立だったそうです。
「出陣学徒の石碑」を、また、新しい国立競技場に戻すこと、国の責任として、しっかりと行なってもらいたいと、私は思います。


毎日新聞から

国立競技場:敷地内の「出陣学徒の石碑」を移設

 2020年東京五輪パラリンピックの主会場として建て替えられる国立競技場(東京都新宿区)の解体作業に伴い、敷地内に建てられた石碑「出陣学徒壮行の地」が17日、新国立競技場建設までの一時的な保存場所となる秩父宮ラグビー場(同港区)に移設された。

 石碑は前日までに取り外され、秩父宮ラグビー場内に搬入。この日は、専門の移設業者が重さ約5トン、高さ約3メートルの石碑をクレーンでつり上げ、敷地内のテニス場クラブハウス前に設置した。
 出陣学徒の壮行会は1943(昭和18)年10月21日、当時の明治神宮外苑競技場(現国立競技場)で行われ、戦局悪化に伴い徴兵猶予が停止された東京周辺の学生約2万5000人が学生服姿で銃を担ぎ行進した。
 動員された学徒数は約10万人とされるが、死者数を含めて正確な人数は不明。戦死した学生を悼み、出陣50年にあたる93年、学徒出陣した有志らが石碑を建立していた。